8月19日トラック初日
LC3藤田が個抜き7位入賞,古畑は日本新,キャプテンが火を灯けた
初日のこの日は午後からLC(運動機能障害)男子各クラスの個人追い抜き予選が行われた。(LC1とLC2は4キロ、他は3キロ。)日本のトップはキャプテン佐久間明夫(LC1)。「意気込みを見せなければ」との思いで、スタートから飛ばす。1キロ通過のタイムは1分18秒537の好タイムに日本のピットは沸いた。しかし、最後の1キロで力尽き、5分41秒111で21位だった。しかしこのキャプテンの気持ちは他の選手にも伝わった。その後の勢いにつながった。
LC2の古畑俊男は「片足の鉄人」としてトライアスロンでは国の内外で有名。その古畑が自転車に集中し世界選代表に。しかし、仕事との両立に苦しみ、加えて参加できた合宿は雨にたたられることが多く納得のいく練習が出来なかった模様。スタートに苦しんだがその後は安定したラップを積み重ね、10位以内が期待されたが惜しくも5分18秒972で12位。もう少し練習が出来ていたらこの記録は飛躍的に伸びていただろう。今後伸ばしてくれるはずだ。この記録はクラス日本新だった。

先陣を切った佐久間 |

10位には届かなかった古畑 |
LC3の藤田征樹はまだ22歳。世界選出場決定が一番遅れたため当初調整が心配されたが直前の最終合宿では好タイムを連発していた。スタートから飛ばした走りは1キロ通過が1分18秒台で一番時計。その後はさすがに失速したがそれでも4分7秒623(日本新)で7位に入り、ポイント24点をゲット。ピットは沸いた。藤田を拍手で迎えたが力尽きた藤田はレース後激しく嘔吐。本当に全力を出し切った。

スタートを迎える藤田 |

班目監督や相原(高橋)トレーナーがが藤田を迎える
このあと激しく嘔吐 文字通り必死の走りだった |
夕方には開会式がトラック会場のボルドー自転車競技場で行われた。ホームスタンドには満員のお客さんが詰め掛け、各国の入場行進に大きな声援を送っていた。エンターテインメント性が満載、さらに地元地域の踊りが披露されるなど、大変な盛り上がりだった。

奥村が選手代表で出席 |

大変な賑わいだった開会式 |
初日の日本は慣れない板張り屋内バンクを全く苦にせず、まずまずのスタートを切った。開会式の盛り上がりで気持ちも高まった。
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